昼飯を取らず
車で約4時間



佳代の妹の由佳がいる
施設へ到着した時間は



既に17時を回っていて



『この時間からお邪魔するのはやっぱ迷惑かな…』



施設はもうすぐ夕飯の時間だし



そんな事を考えつつ
亜由美のノート片手に施設の中へ入る。



「御面会の方ですか?」



『あ、はい…桜井由佳サンの面会を…』



受付の前で



施設の職員に
話しかけられ


慌てて頭を下げる。



頭を下げた俺を見て
にっこりと笑う職員



「ご案内します」



『あ、ありがとうございます…』



職員に連れられ



由佳の部屋の前に来た俺は
数回、ノックした後ゆっくりドアを開ける