達也の家に着いた俺と千紘は



『加奈チャンの様態は!?』



意識が戻らないまま
うなされ続けている


「いや…いや…美希…美希を連れて行…かないで…」



眉間にしわを寄せる達也



「美希が美希がって…加奈の奴さっきからこの調子」



『達也、美希チャンの連絡先知って…』



「加奈の携帯に入ってるんじゃねえの?」



「結城、加奈の携帯貸せ!」



『あ、うん…』



俺は千紘に加奈の携帯を渡す。



「美希…美希…美希…」



『……。』



「あった!」



『電話する、番号言って』



結城は自分の携帯から
美希に慌てて電話をかける