「出発は明日!」



『明日!?』



「1人でも多くの人の死を見逃す訳にもいかないからな」



『……。』



確かに。



今こうやって千紘と



話している間にも
呪いは続いている



『そう言えば…』



「え?」



『加奈チャン意識戻ったかな?』



「どうだろ?心配なら連絡入れて見ろよ」



『だよな』



俺は自分の携帯から



加奈の自宅に電話をかける



" もしも~し? "



電話に出たのは達也



『あ、俺だけど…』



" 結城? "



『加奈チャンの携帯、俺達が持ってるから家にかけた… 今電話大丈夫?』



「今日さ親出張で居ないんだよ。加奈は加奈で眠ったまま意味不明な事呟いてるし俺どうしたらいい…?」



『意味不明な事?』



「明日香が…美希を…美希…って。結城が帰って暫くしてかずーっと」



『明日香…美希…』



美希って誰だ?



「どうした結城?明日香と美希ってなんの話?」



心配そうに俺の顔を見る千紘



『なあ達也、もしかして明日香チャンと美希チャンって子…加奈チャンの友達?』



「そそ、2人とも確か加奈の友達。明日香チャンは先日亡くなったんだっけ?意味解んねえよな。加奈の奴… 魘されながら友達の名前呼び続けてんの」