雨は弱まる事を知らず
どんどん
どんどん
強まる一方
『じ、じゃあ…本当に検索するからな?』
「うん」
俺はゆっくり携帯を開き
ブラウザの画面を開くと
ーーーーーーー
l あゆブログ l
ーーーーーーー
緊張のあまり震える指で
"あゆブログ"と入力する。
「……。」
入力する俺の行動を
無言で見ている千紘
そんな中
ザザ
ザザザッ…
今まで
雑音なんて一切入らず流れていたラジオが
突然電波が悪くなり
雑音が混ざり始めて
ザザ
ザザザ
ザザザザザザッ…
「…近付いて来る」
ラジオの異変
そして異様な程の悪寒に俺達は
眉間にしわを寄せ生唾を呑み込む
『どうして解る?』
「…多少の霊感は持ってるって前にも言ったろ?」
もう後戻り出来ない
俺は恐る恐る検索ボタンを押した


