ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



公園から
出て行く



達也の後ろ姿を見送った俺達は



薄暗い公園で
溜め息を吐き



お互い顔を見合わせる



「さて、どうすっかな」



『うん…』



「とにかく、ずっと此処に居てもどうにもならないし…公園から出ようぜ」



『千紘』



「ん?」



『ありがとう、さっきは助けてくれて…』



「知り合いが死ぬのは…見たくないし。あ、そうそう…今日は新ん家泊まるから」



『え?』



「さっきお前が話してくれた亜由美のノート…良かったら俺に見せてくれないか?」



『…解った』



" 泊まる "


そう言って笑った千紘を見て内心ホッとした



男としてカッコ悪いだろうけど



実在する物に


命を狙われる
ならまだしも



相手は悪霊、怖いものは怖い



本心を言うと
今この状況で1人になりたくなかった。



「そう言えば新…車は?」



『あ、知り合いん家の近くの駐車場に置いたまま…取りに行かないと』



「まじかよ…」



" 怖い " なんて



そんな事



死んでも口には
出さないけどさ



この時の結城は
内心千紘に感謝していた