『…達也?』
「良かった無事か…結城の事ずっと探してたんだぞ!?」
「千紘…お前なぁ、電話したら俺ん家の近くに居るって言うからお前の事も探してたのに… 結城が見つかったんなら見つかったで連絡くれよ!」
「ははっ悪い悪い!」
『なあ達也』
「ん?」
『俺と関わると達也まで何があるかわからない…』
達也は俺の質問に対して無視し
ポケットの中から何かを出し
そのままそれを投げ渡す。
「これ」
達也の手から受け取った物
それは…
『加奈チャンの携帯?』
「携帯を結城に渡して欲しいって。加奈がうなされながら…何度も何度も寝言で呟いてるから…とりあえず持って来た」
『……。』
「じゃ、お前に加奈の携帯渡したし帰るわ…」
「え?達也もう帰んの?」
「今うちの家…誰も居なくてさぁ加奈1人なんだ… 千紘、結城の事よろしくな」
「解った… もし妹の身に何かあったら直ぐ連絡して来いよ?」
「言われなくてもそのつもり。そんときは遠慮なく電話するから♪…じゃ、またな2人共」


