ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



キィ…



トイレのドアを開けた俺は真っ直ぐ洗面台へ行き
蛇口をひねり軽く濡らした両手で頬を2回叩く



鏡に映る


疲れきった自分の顔を見ようとした



その時



『え…』



鏡越しで見る



俺の背後のトイレのドアが
錆びた鉄の音を立てて



ゆっくり
ゆっくり



『……。』



開く。



誰も居ないトイレのドアが
半分位開いた瞬間背後で悪寒を感じ



俺は慌てて振り返りドアを見た