ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



悔しい



何もしないまま
殺されるのか?



こんな化け物に




意識が遠のき諦めかけたその瞬間..



「新!」



公園の入り口から



俺の名を呼ぶ


聞き覚えある
声が聞こえて



『ゲホッ、ゴホッ…』



亜由美は声が聞こえたと同時に消えた..



「新、無事か!?」



『はぁ…はぁ…』



俺は間一髪で助かり



その場に
座り込む



俺の安否を心配して
駆け寄って来た人物



それは



『千紘…』



千紘は俺の友達で
年齢は俺と同い年



霊能力者とまではいかないけど
不思議な力を持ってる友達。



「大丈夫か!?」



『どうして千紘が此処に…』



「俺だけじゃない、達也も一緒だ」



『…達也も?』



「達也から連絡があってさ、お前がヤバい事に巻き込まれてるって聞いて… 丁度この近くに居たし嫌な予感がしたから達也と手分けして新の事を探してたんだ」



『……。』



「とりあえず地面に座ってないでベンチに座れよ」



俺は千紘に言われた通り
立ち上がりベンチに座る..



『なぁ千紘…』



「塩は?」



『え?』



「俺が前、教えた塩の袋… 持ち歩いてる!?」



『財布に入れてるけど…』



「塩の袋は効果なしか…悪霊の件、もう解決したんじゃなかったのか!?」



『それが…』



「今の出来事ふまえて、全部話して」