『ゴホッ、ゴホッ… な、何が…おかしい…お前何者…』
「誰か言わなくても…アンタが一番解ってるんじゃない?」
俺が一番解ってる?
『…亜由美?』
俺の言葉にニタニタ笑う女
「だとしたらアンタはアタシを殺せる?アンタの愛する亜優菜の体を乗っ取ったアタシを…」
『な、何で生きて… 乗っ取ったって!?』
「全部あたしの計画」
計画?
『…どう言う事だ?』
「まだ解らない?亜優菜がアタシの体に火を付けたあの時…アタシは亜優菜の体に取り憑いた」
『なっ… 』
「あの時からアンタの愛しい亜優菜はもう居ない」
『嘘、だろ…?』
「残念だったね、ずっと騙されてたの。一緒に居たのは亜優菜じゃないアタシ」
『…っ』
「何?その顔、アタシを睨んで… アタシ優しいから亜優菜の体は返してあげたじゃない?」
『返してあげた?ふざけんな!殺すのは俺だったんだろ!?なのにどうして…どうして萌チャンを…ゔっ…』
女は
俺の言葉を遮り
再び首を締める
「しつこい男」
『や…やめ…ゔっ…』
「アタシが欲しかったのは亜優菜の身体だけ。そのまま返しても面白くないし…だからアンタを殺す予定だった方法で仮の身体を返してあげたのに」
苦しい
声が出せない
「もうすぐ…もうすぐなの、アタシの計画が実現する。亜優菜が煩いからアンタを殺さないであげたのに… 絶対邪魔させない」
ゴンベサンノ
アカチャンが
カゼヒイタ
『……。』
ケイカクハ
ゼッタイ
ジツゲン サセル
クスクス
クスクス


