ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



「い、意味解んねえ…」



『達也…』



「これ真剣にまずくね?もしかしてお前命狙われて…」



笑みのない達也に対し
にっこりと微笑む俺。



『そうだとしても俺はそう簡単に死なない、絶対』



俺の笑顔を見て力なく笑う達也



「結城…思うんだけど、その屋敷の悪霊って本当はまだ死んでないんじゃ…」



『死んで…ない?』



「だってさ、どう考えてもおかしいと思わね?…萌だったっけ?その子の殺され方…」



『……。』



「結城が殺されるハズだった殺され方で殺されたんだろ?それって…」



『で、でも確かに燃やしたんだ!亜由美の首も霊体も…燃やした灰は川に流…』



「悪霊の念がこもる場所って死体とは限らない、例えば…その悪霊の最も大切にしてる場所や物とか?」



『…え?』



「ほら、夏になるとホラー番組で本当にあった怖い話~とかでそんな怖い話…よくあるじゃん?」



『場所や物…』



確かに。



亜由美の生首が屋敷にある
日記を読んだあの日から..



屋敷へ行くまで



" 生首を見つける "



俺の頭の中はそればっかで
場所や物の事なんて考えてなかった