ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



達也に話したのは



俺の


身の回りで起こった
少し前までの出来事



『……。』



こんな話しをして



俺の頭はイカれてるって
思われるかもしれない。



でも目を覚ます気配のない
加奈の姿を見ていると…



そんな呑気な事言ってられない



「……。」



いつになく真剣な顔で
無言で話しを聞く達也



『突然こんな話して意味解らないと思うけど…全部本当の事なんだ。加奈チャンも…』



「要するに幽霊…いや、悪霊の仕業だってお前は言いたいんだな?」



『…うん』



「まぁ…俺、多少霊感のある人間だから信じられない事もないけど…でもその悪霊と加奈、どう言う関係があるんだよ!?」



達也の言う通り
関係が解らない



突然どうして加奈チャンが怯え出したのか



霊感が強いから?



だから俺と達也は見えなかった?



何かが見えて怯えたのか?



それにしても


加奈チャンって霊感あったっけ?



『……。』



「なぁ結城!」



『俺にも解らない。けど…』



「けど?」



『加奈チャンが何らかの形で俺を助けてくれたのは確かだ』



俺はそれ以上
何も言わずに



今来たメールを見せる



「助けてくれた…?」



メール画面の空白部分



そこにはいつの間にか
写真が表示されていて



「な、んだよこれ…」



俺と達也が見た写真..



それは















首筋



目玉



全身窓ガラスの破片が刺さり
血を流して倒れている俺の写真だった