『え、でも着信歴は達也の番号で…』



「ん?」



『あ、いや… 何も』



「後さ、この話結城に話しちゃって良いのか解らないけど…」



『…何?』



「すげえ可愛い女の子が… お前のこと探してる」



『…え?』



「お、俺自身が聞いた訳じゃないから、確証はないけどさ!」



『……。』



探してる?



俺を?



「まぁ彼女別れてから女に興味0のお前からしたらどうでもいい話かも…な?」



『……。』



黙り込む結城の様子を恐る恐る見る達也



" 彼女 "



懐かしく耳にした話しに
未だズキンと胸が痛むのは



まだあの時の事を引きずってるのかな



" 新が警官になるなんて…あたしは反対。命に関わるかもしれない様な仕事…心配でたまらない。ねぇ新…どうしても警官になるって言うのなら貴方なんてもういらない。…別れて! "



そう。



結城の元恋人だった女、菜々子



「…結城?」



『達也、俺さ…』



結城は達也に



「…え?」



菜々子と別れて



自分に大切な存在が
出来た事を全て話す