30分後..



達也の家に着いた結城は



家のインターホンを鳴らし
達也の応答があるのを待つ



‐ ガチャ ‐



「…はい?」



玄関のドアが開き



家から顔を出したのは



茶色の髪を2つに束ねた
目のぱっちりした女の子



『お兄チャン居る?』



この子は達也の妹



結城は達也の妹に優しく笑い



" 久しぶりです " と
言葉を付け加える。



「え…もしかして結城お兄チャン!?」



驚き、目を見開く達也の妹。



「お兄チャンなら家に居るけど… 結城お兄チャン何か雰囲気変わったね!」



『そう?』



「幼稚なうちのお兄と違って…大人の男って感じ!」



「加奈~誰が幼稚って?」



「うわ、お兄チャンいつの間に!?」



「たった今。それより結城が家に来るなんて珍し…どうかした?」



『……。』



達也の様子は
別に変わった感じはなく普通



いつもの達也だ



「…お~い結城?」



『あ、いや…留守電聞いてさ、俺も丁度時間が空いて暇してた所だったから久しぶりに遊びに来たんだ』