" 新しい伝言1件…12月13日…午後13時46分の伝言を再生します "



『……。』



"もしもし結城?俺だよ俺~達也!何かと暇しててさぁ、良かったらまた連絡く…ザザザッ…よ…ザザザ…ザザザザザザッ…"



え?



達也の声が
突然途切れ



ザーっと言う砂嵐の音が受話器から聞こえる



『…達也?』



電波悪かったのかな?



そう思い


留守伝言の再生を
停止しようとした



その瞬間



『あれ?停止されな…』



"… ジャマスルナ… ザザザッ… ジャマ… コロス… コロス… コロス… "



『……!?』



砂嵐の音はだんだん
低い女の声に変わり



結城は慌てて
携帯自体の電源を切る



『……。』



邪魔するな、殺すって..



確かにそう聞こえた



『俺に対してのメッセージ?それとも…』



達也に?



だとしたら



達也が危ないかもしれない



ちなみに結城の車は



マスターの家の近くにある
駐車場に止めたまま..



徒歩の結城は電車を使い
とりあえず達也の家に急いだ。