ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



『なっ…』



人が人の肉を食べるなんて



グチュグチュ



バキッ



グチュ…



気持ち悪い



『……。』



有り得ない光景



「…結城サンも食べたい?」



『誰が…食べる、か…』



意識が朦朧とする中



結城は珈琲が入っている
カップを思いきり机に叩きつける



‐ ガシャン ‐



大きな音をたてて
割れる珈琲カップ



「何をするつもり?」



結城は


マスターの奥サンに対し返事を返さず
左手でカップの破片を拾い強く握る。



『……。』



俺の手からポタポタと
流れ落ちる真っ赤な血



「…痛みで眠気を覚ますつもり?」



『今寝たら…何さ、れるか…解らないし…』



「……。」



この女
どれだけ珈琲に薬を入れたんだ?



少し飲んだだけで



この状況



全部飲まなくて
本当に良かった



俺はゆっくり後ずさり
意識が朦朧とする中這いながらキッチンへ