「あ、これ?美沙の腕…引っ張ったら千切れちゃった」
『……。』
顔色を変えず
くすくす笑って笑顔で話す奥サン
「あら?結城サンどうしたの?凄い汗かいてる…」
『…何を…入れ、た?』
「え?」
『珈琲に…何を入れたか…って…聞い…てんだ、よ…』
「睡眠薬」
『どうし…て、こんな…』
1歩また1歩と
ゆっくり
ゆっくり
俺に近付いて来るマスターの奥サン
「どうしてかって?…勿論、計画を遂行させる為。だから結城サン…邪魔しないで」
『……。』
計画?
俺に話すだけ話し
ニタニタ妖笑したマスターの奥サンは
突然
ガリっ
グチュ
グチュグチュグチュ…
俺の目の前で
愛娘の美沙の腕を骨ごと食べ始める


