昨日と
同じ場所に
座った俺は
珈琲を受け取り奥サンに微笑む
『ありがとうございます』
「美沙…呼んで来るから、ちょっと待ってて」
『あ、はい…』
俺は
せっかく入れて貰った
珈琲を冷めないうちに
少しだけ飲んで
奥サンが呼びに行った美沙を待つ..
そんな中
突然異常な程の
睡魔が俺を襲い
何でだろう?
『……。』
頭がボーっとする
「結城サン、美沙…やっぱり部屋から出たくないみたい」
必死で異様な
睡魔と戦う中
リビングの入り口から奥サンの声が聞こえ
視線をリビングの入り口に移す為
振り返った瞬間、俺が見た物は…
服を赤く染めた奥サンの姿
『……。』
マスターの奥サンは
ニヤニヤ笑いながら
何かを
大切そうに抱いているあれは
真っ赤に染まった人間の肘から下..
『…う、で?』


