ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



翌日昨日よりも早い時間に
マスターの家へ着いた俺は



インターホンを押す



‐ ガチャ -



「あ、結城サン…」



ドアが開き出て来たのは奥サン



『こんにち…』



「どうぞ」



俺の挨拶を無視し
" どうぞ " と一言告げた奥サンは



それ以上何も言わず
家の中に入って行く



『……。』



え?


昨日と雰囲気が違う様な..
そんな違和感を覚えつつ



結城は


奥サンの後を追って
慌てて家の中へ入る



『……。』



「ごめんなさい、今日は主人が出かけてて…この家にはあたしと美沙だけなの」



リビングに来た結城は



話しながら


キッチンで珈琲を入れ始める
マスターの奥サンの後ろ姿を



無言で見つめる



「主人は暫く帰らないわ…あ、そうそう。結城サンは珈琲で良かった?」



『あ…はい、気を使わせてしまってすみません。ありがとうございます』



珈琲を入れたマスターの奥サンは



「熱いから気をつけてね」



リビングに来て
結城に優しく微笑み珈琲を手渡す