「新、今日は娘の為にありがとな…」
「結城サン本当にありがとう…気をつけて帰って下さいね」
『また明日来ます』
マスターと
マスターの奥サンに見送られた結城は
2人に軽く頭を下げて家を後にする。
『もう真っ暗だな…』
人気のない
肌寒い冬空の中
俺は歩きながら
ポケットの中から
携帯を取り出し時間を確認する
『7時か…』
夕飯何食べよう?
そんな事を
考えながら
立ち止まり
俺はボーッと自分の携帯の
待ち受け画面を見つめる。
そんな中
" あゆブログを見た "
ふと美沙が話していた言葉を思い出して
『検索して本当に出て来るのかな…』
ちょっと待てよ
その検索って俺も出来る?
この噂の元凶が " 亜由美の呪い "
だとしたら
亜由美に近付く事が
出来るかもしれない
もし近付く事が出来たら今度こそ亜由美を..
俺の命と引き替えに
なったとしても絶対
この世から消してやる
萌チャンに
健太
西川サン
殺された人達全員の敵を
『…やってみる価値はあるかもな』
軽く深呼吸をした俺は
ブラウザを開き
ーーーーーー
l あゆブログl
ーーーーーー
と、震える指で入力し検索を押す。


