ブログ女 ーAyu Official Blogー 2



部屋に入って来たのは



肩まであるボサボサの黒髪で眼鏡をかけ



その上前髪も長く
顔にかかっている



悪く言うと見るからに根暗そうな



そんな男



「ご苦労さん♪」



入って来た男を見た陸は挨拶する



『……。』



誰なんだろう?
俺は陸と男を交互に見る



「あ、コイツは結城!ダサ男クン〜新入りの結城だって〜 同じ部署だから仲良くしてやって♪」



『だ、ダサ男?』



それ名前じゃないし
何より初対面でその呼び方は…



「でーダサ男、今日からうちの部署へ移動になった結城…『陸サンこの人の本当の名前は…』



「ダサ男はダサ男だって♪」



『いや、あだ名じゃなくて…』



「なんだよ俺のネーミングセンスが悪いって言いたいのかあ?」



『じゃなくて…』





「俊 (しゅん) あたし等の2つ年下」



『俊サン…』



玲奈の話しによると



俊は


仕事の時以外は自分から
あまり話さない奴らしい



「あー結城アンタ、ダサ男が特殊に移動になった理由暗いからとか思ってない?」



『え、思ってないです』



「本当にー?」



『も、勿論!』



「それが正解なんだけどー」



『えっ?それで…「嘘だよーん♪」



『え!?』



「結城って信じやすいのねー」



む、ムカつく…



結城は


ニヤニヤ笑う玲奈に対して
怒るのを必死で我慢する。