「数日前の学校の帰り道…突然酷い頭痛に襲われて…その日以来誰かがあたしを見てる…強い視線があたしの背後につきまとって来るの…」
話すだけ話して
ゆっくり立ち上がった美沙は
机の引き出しの中から何かを取り出す
『それは…』
美沙が俺に見せたのは
大量のビリビリに破かれた服
「……。」
『…もしかして美沙サンを見ている視線の犯人が?』
「今までこんな事なかった。突然よ突然!…視線が気になり出してから…それ以外考えられないよ…」
『……。』
「窓の下の壁も…」
『窓の下の壁?』
俺は立ち上がって
窓の方まで行くと
窓を開けて美沙が言う
結城は窓の下の壁を覗き込む
『……。』
俺の視界に入ったのは無数の深い爪痕
「……。」
『これはいつから?』
「同じ…視線を感じる様になったその日…爪で壁を引っ掻く様な音がして…見たらこんな…」


