俺の感じた違和感
それは
この世の者と思えない程の
異常な手の冷たさ。
『……。』
俺はとっさに
彼女の手首に指をあて脈を確認
何が正常で悪いかなんてイマイチ解らないけど
でも脈があるかないか位なら解る
『なん、で…』
俺の指にハッキリ響く萌チャンの脈
『萌チャン…いえ、彼女は生きてるんですか?』
俺は今この現状で
1番疑問に思っている事を
直接看護士に問いかける。
が、その件について看護士は黙ったまま
「…結城、どう言う事?」
俺と看護士の
やり取りを見ていた達也は
俺以上に今の現状を
理解出来てない様子
「結城さんはこの子の御家族の方?」
『あ、えと…家族と言うか…』
萌チャンとの関係を一応
恋人として看護士に話す
「そう…御家族と言うより恋人ね。結城さん、ちょっとナースステーションまで来て貰っていい? 大切なお話しがあるの」
大切な話?
『あ、はい…』
俺は達也と加奈チャンを残し
看護士に言われた通り
ナースステーションへ


