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「ゆ、結城お兄チャン!?」



あれ?


ゆっくり目を開けた結城の顔の前には
達也の妹の加奈チャンの顔がドアップ



『か、な…チャン…大丈夫!?』



目の前に居る加奈チャンを見て
結城は大慌てで飛び起きる。



「… 結城?」



飛び起きた俺を見て駆け寄る達也



「お兄チャン結城お兄チャン目覚めたみたい!」



「良かった、本当に良かった…」



『ここは…』



真っ白な壁に薄水色のカーテン



点滴に繋がれて
横になった俺は



ここが病院の病室だと直ぐに理解する



「お前… 3日も眠り続けてたんだぞ。女の子と2人で血だらけで来た道端倒れてたからびっくりしたって」



『3日も…』



元気そうな結城を見て
にっこり笑う達也と加奈チャン



『そ、それより加奈チャン体大丈夫!?』



「あたしはこの通り!結城お兄チャンのおかげ…」



視線を下に向けた加奈チャンは



ゆっくり深呼吸をし


俺に自分の身に起きた
出来事を話してくれた