翌日
『お邪魔します』
マスターとの約束通り
結城はマスターの家へ..
「おお新、来てくれたか!入れ入れ…」
リビングへ通された結城は
ソファーに座る様に言われ
キョロキョロ家の中を見回す
『綺麗な家ですね…』
「去年この家に引っ越して来た所だからな…まだまだ新築だ」
「新、サン…でしたっけ?いらっしゃい。今日は美沙の為にわざわざご足労頂いて…」
キッチンから顔を出し
にっこり微笑むマスターの奥サンは
珈琲が入ったカップを
俺の前のガラステーブルに置く
『あ、ありがとうございます…いえ、俺で役に立てる事が出来たらいいんですけど… で、娘サンは?』
「美沙は、最近ずっと部屋にこもりっきりで…」
『美沙サンの部屋は?』
「…2階です」
『美沙サンの話しを聞きたいので…上がってもいいですか?』
「美沙の部屋は階段を上がって直ぐ右手の部屋です…宜しくお願いします」
美沙の両親に軽く頭を下げた結城は
美沙の居る2階へ


