" ヴッ…ア"ア"ア"ア"ッ…アッッッ… "
鎌の破片が刺さった胸を抑えて
苦しそに転げ回る亜由美チャンの父親
体は
吐き気を誘う異臭を放ち
ドロドロに溶け始める…
" オマエ ナニヲ… "
『……。』
"ア"ア"ア"ア"ッ…ア"
苦しみもがきながらも
ニヤリと笑った父親は
そのまま横たわり動かなくなった
『…死んだのか?亜由美チャンは!?』
ふらつく足取りで恐る恐る
父親の死体に近付いた俺は
半分溶け消えた胴体の隙間から
髪の毛が出ている事に気が付く
『この髪…』
俺は髪の毛が出ている
胴体の中に手を入れて
『気持ち悪…』
溶けて
ぐちゅぐちゅになった
亜由美の父親の皮膚を
痛みを忘れて血だらけの手でかきわける
『嘘だろ…』
皮膚をかきわけて
父親の胴体から出て来たのは
透明な膜で全身ドロドロになった
萌チャンの姿だった


