『くっ…』
強打した背中に走る激痛に
顔を歪ませる俺の姿を見て
ニヤニヤ笑う亜由美
『あ、亜由美お前何企んで…』
ジャマスルナ
『……。』
ナニモデキナイクセニ
『…っ』
悔しい
目の前に居るのに
相手に触る事すら
出来ないなんて…
『何を企んでるのか解らないけど…もう罪を重ねるのは辞めろ…』
亜由美は
結城の言葉を無視し
部屋の真ん中に
横たわる死体を
優しく
優しく
愛おしそうに撫でる
オカアサン
オカアサン
『お母さん…??』
モウスグアエル
俺を見て
ニヤリと笑う亜由美
コンドコソ シアワセニ
"幸せに"
そう呟いた亜由美は
また呪文を唱え始め
撫でていた死体の皮膚を
俺の目の前で引きちぎる
『なっ…』
死体が
骨だけになるまで
綺麗に
綺麗に
むしり取る
アハハ
アハハハハハ
アハハハハハハハハハハ…


