『あ、あれ?』
ドアを開けようと
ドアノブを回すが鍵がかかっていて
俺は迷いなく
萌チャンの部屋のドアを蹴り開ける
- バンッ -
『なっ…』
俺が見た光景は
床は一面血の海
血を吸い真っ赤に染まった
山積みになったダンボール
血の海に浮かぶ目玉や
綺麗に切断された手足
そして
部屋の真ん中に横たわっている
首のない見た感じ女の子の死体
『ど、どうなってんだよ…』
俺はこの異常な部屋に
恐る恐る足を踏み入れ
部屋の真ん中に横たわる
女の子の死体に近付く…
『この死体もしかして明日香チャン…』
よく見ると死体は片腕が無く
足も途中で切断されている。
汝ヨ 来タレ、穏ヤカニ
『ま、また呪文が…』
部屋に響く低い女の声
目ニ 見エル様ニ
その呪文は背後から聞こえて
好意的ニ
俺は生唾を飲み込み
『……。』
我レガ 望ム通リ ノ姿デ
ゆっくり
ゆっくり
振り返ろうとした瞬間
『… えっ』
体を物凄い力で引っ張られ
結城の体は
段ボールの山の上に容赦なく叩き落とされた


