『へえ…』
「もしかして君… 僕が童顔だからって疑ってる?」
いやいや
この男の童顔話なんてどーでもいいけどさぁ
『あの… それよりお父サンは… 』
「ああ、君のお父サンなら先に帰ったよ。君の妹サンの事もあるし… 色々忙しいからね」
『そう…』
お父サンもう帰ったんだ
あたしも早く帰らないと..
『お世話になりました』
結城に軽く頭を下げたあたしは
立ち上がり部屋を出ようとする。
「あ、ちょっと待って!!」
『え…』
「これ、君が倒れてた場所に落ちてたから…君のだろ?」
『……。』
結城があたしに手渡したのは
紛れもなくあたしの携帯で。
「じゃ、僕も仕事に戻るか… じゃあまたね。この部屋の鍵は開けたままでいいから」
『あ、はい…』
何で?
何であたしの携帯がここにあんの?
電源は切れていて携帯画面は真っ暗。
あたしはとりあえず電源を入れてみた


