ブログ女 ーAyu Official Blogー



『へえ…』



「もしかして君… 僕が童顔だからって疑ってる?」



いやいや


この男の童顔話なんてどーでもいいけどさぁ



『あの… それよりお父サンは… 』



「ああ、君のお父サンなら先に帰ったよ。君の妹サンの事もあるし… 色々忙しいからね」



『そう…』



お父サンもう帰ったんだ



あたしも早く帰らないと..



『お世話になりました』



結城に軽く頭を下げたあたしは
立ち上がり部屋を出ようとする。



「あ、ちょっと待って!!」



『え…』



「これ、君が倒れてた場所に落ちてたから…君のだろ?」



『……。』



結城があたしに手渡したのは
紛れもなくあたしの携帯で。



「じゃ、僕も仕事に戻るか… じゃあまたね。この部屋の鍵は開けたままでいいから」



『あ、はい…』



何で?
何であたしの携帯がここにあんの?



電源は切れていて携帯画面は真っ暗。



あたしはとりあえず電源を入れてみた