" 萌チャン!"
" 萌チャン!"
誰かがあたしを呼ぶ声
『ん…』
声を聞いてあたしはゆっくり閉じた目を開ける。
「萌チャン、気がついた…」
『……。』
誰?
知らない部屋で横たわるあたし
そして
あたしの目の前に知らない男が1人
「良かった…君、廊下で倒れてたんだよ、今更だけど江波萌チャン…だよね?」
『そうですけど… あなたは?』
「ああ、僕はここの刑事課の結城です。けして怪しい者ではないので…」
廊下で倒れてたって..
やっぱりさっきのは夢だ、ただの夢だよ夢。
『……。』
久々にホラーな夢見ちゃったよ。
「あの…」
にしてもこの結城って男
高校生みたいな顔して..
本当に刑事か?
『結城サンって年いくつ?…刑事にしては若過ぎないですか?』
あたしの言葉を聞き
にっこり微笑む結城。
「刑事なりたての… 新人なんですけどね。年はこう見えて24歳です!童顔なので…」


