『ありがとうございました…』
あたしは
簡単に薬を塗ってくれた
医務室の人に頭を下げて
父親が待つ部屋を探しつつ
キョロキョロしながら廊下を歩く。
それにしても
医務室の野郎
少しは遠慮ってモンがないのか?
人の顔面に薬ベタベタ塗りまくりやがって
思わずそいつの顔面
蹴りそうになったさ。
あ-
それにしても薬が染みて
顔が熱い上ズキズキするしイライラする。
- キィィィ…ッ -
『なんの音?』
独り言を言うあたしの耳に
背後から
油の切れたドアの開く音が聞こえて
思わず立ち上まる
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…