『ありがとうございました…』 あたしは 簡単に薬を塗ってくれた 医務室の人に頭を下げて 父親が待つ部屋を探しつつ キョロキョロしながら廊下を歩く。 それにしても 医務室の野郎 少しは遠慮ってモンがないのか? 人の顔面に薬ベタベタ塗りまくりやがって 思わずそいつの顔面 蹴りそうになったさ。 あ- それにしても薬が染みて 顔が熱い上ズキズキするしイライラする。 - キィィィ…ッ - 『なんの音?』 独り言を言うあたしの耳に 背後から 油の切れたドアの開く音が聞こえて 思わず立ち上まる