「江波サンどうかしました…って、奥サン何してるんですか!?早くその子から離れなさい!!」



父親とは全く違う低い落ち着いた声。



そう。


その声は警察官の声で
母親は言われた通りにあたしから離れる。



「違う…違うわ、あたしは悪くな…」



母親の顔は真っ青でカタカタ震えている..



「奥サン署で話しを聞かせて貰います」



「だから、違…お父サンこの人達に違うって言って頂戴!!」



可哀想に



母親の言葉に父親は
静かに首を振るだけ。



罰が当たったんだよ



「お父サンお願いあたしを信じて…」



あはは



無理無理
無理無理



クマのぬいぐるみ抱いて
明日香なんて言ってた女



誰も信じないさ。



「お父サン…」



自分の旦那に信じて貰えなくなるなんていい気味だ。