なんだよ。
人の顔みりゃ飯飯って…飯の事しかないのかよ。
あたしはさ母親の
飯炊き係じゃない。
「アンタ聞いてるの!?」
いい加減うんざりだ。
『……。』
あたしは母親の言葉を無視して自分の倉庫部屋へ行く。
「ちょっとアンタ何あたしを無視してんの!」
あたしの部屋の扉には鍵がない。
部屋まで追いかけてくる
母親の姿を完全無視して
扉を閉め
扉が開かない様に適当に物を詰めた。
- ドンドン -
「アンタこんな事して良いと思ってんの!?早く開けろ!」
うるさい。
うるさい。
うるさい。
ブーブーブー♪
突然
あたしの鞄の中で振動し始める携帯。
『何で…?』
見つからない様に常、マナーモードの携帯が
何であたしの鞄の中で振動してんだよ?


