遠藤は、声にならない悲鳴を上げて、自分の顔を爪でかきむしり始める。
" 遠藤サン何して… "
" 遠藤サン "
生徒達が慌てて遠藤を止めるが
その声も届かず。
遠藤はひたすら顔をかきむしる。
『……。』
遠藤
お前の頭はとうとう狂ったか?
爪の間には血が溜まり
かきむしり続ける遠藤の頬はえぐれ
微かに赤にまみれた骨が見える..
" きゃ… "
そんな遠藤を見て生徒達は大騒ぎ
「あ゙あ゙ぁぁあぁあ…」
その姿鏡で見て見ろよ遠藤
化け物はお前だあたしじゃない。
" 江波サン、遠藤サンを止め… "
誰が止めるか
『…自業自得』
あたしはそんな遠藤を
顔色を変えず見続けた


