数日間
屋敷の近くにある
病院で治療を受け
地元へ戻って来たあたしと結城は
真っ直ぐ結城の家へ
「あ~やっぱ自分の家の方が落ち着く… 萌チャン傷の方はどう?」
『…大丈夫』
あたしは
結城の言葉に微笑んでソファーに腰掛ける
「なら良かった…とりあえず今日は地元に戻って来た所だから警察は明日の朝一に行こう。俺も一緒に着いて行くから」
『……。』
「ごめんな。萌チャンが大切な人だからこそ同じ人間として人を殺めた事を見逃す訳にはいかないんだ」
『結城…』
「待ってるから、俺…萌チャンがちゃんと罪を償って戻って来るまで」
『……。』
" ずっと待ってる "
そう言って
あたしの頭を撫でた結城は
キッチンへ行き冷蔵庫を開ける
「暫く留守にしてたから何にもないな… 俺、買い物行って来る。萌チャンは安静にしてろって言われてんだから安静にしてて?」
『……。』
「直ぐ戻る」
いつもの優しい笑顔で
にっこり笑った結城は
『…行ってらっしゃい』
財布と携帯だけ持ち
そのまま出て行った


