この日を境に始まった監禁生活
「……。」
2つの過去の出来事を見せられた結城は
「…あれ?」
気が付いたら
薄暗い元居た部屋に居た
「今のは何だったんだ…?」
そんな事より
早く萌チャンを探さないと
「……。」
慌てて部屋を出ようとした
その瞬間
" く、来るな! "
萌チャン!?
隣の部屋から
萌チャンの声が
微かに聞こえた
そんな気がして
俺は慌てて隣の部屋に
‐ ガチャ!‐
「…え?」
隣の部屋のドアを開けた俺は
誰も居ない?
埃かぶった誰も居ない部屋を見て
思わず黙り込む。
確かに
確かに隣のこの部屋から
萌チャンの声が聞こえた
なのに
" 結城…助けて… "
やっぱり
耳を済ませると微かに
聞こえる萌チャンの声
今度は
俺がさっきまで居た部屋の方の壁から?
「もしかして壁の中…?」


