「これって、芳樹サンと芳樹サンの奥サンの若い頃…?」
だからか
芳樹サン達に対して
違和感を感じたのは
「あ、あの…」
声をかけようとしたが
2人には
俺の姿が見えないらしく
言い争いながら
俺の横を素通り
家の中に入る..
‐ バタン! ‐
ドアが閉まると同時に
「あ…」
身を潜めて隠れる結城は
ゆっくりと
立ち上がり
ベランダから
室内を覗き込もうと
視線を窓に向けた..
その瞬間
「…どうなってんだよ」
結城は亜由美の屋敷の
「……。」
玄関に立って居た
‐ ガチャ ‐
屋敷のドアが開き
入って来たのは
制服姿の亜由美
" やば…忘れ物、忘れ物… "
これも過去?
結城は
靴を脱いで階段を
駆け上がって行く
亜由美の後ろ姿を着いて行く事に..


