「くそっ…」
とりあえず
俺が今出来る事は
萌チャンを探す事
早く見つけないと
「こうなったら1部屋1部屋順番に見て行…」
‐ キィー… .‐
え?
俺が叩いた壁の
向かい側にある
1つの部屋のドアが
まるで
俺の事を
呼んでるかの様に音を立てて開く
「……。」
入る? 入らない?
勿論入るに決まってる
生唾を呑み込んだ俺は
ジッポ用ライター用のオイルと
ガスバーナーを片手に
恐る恐る
肌寒く
薄暗い
勝手に開いたドアの部屋に入る
思わず目を疑う
「ここは…」
何で?
俺が立って居たのは
見覚えのある家の前
幻覚?
でも幻覚にしてはリアル過ぎるし。
「どうなって…」
意味が解らない
俺は
何故か萌チャン家の
家の前に立って居た


