" 気に入って貰えて本当に良かったよ。上に運ぶ荷物は…ある程度片付いたし優樹菜の部屋も掃除終わったよ "
" あ、ご苦労様♪ "
リビングに
戻って来た健司を見て
赤ちゃんのあたしを抱き上げ
慌てて立ち上がる優樹菜。
" 健司、ねぇ本当に良いの?あたし何も手伝わなくて…こんな広いお屋敷なのに手伝うよ? "
" 俺1人で大丈夫だって。優樹菜はお産後なんだから…亜優奈とのんびりしてたらいいんだよ "
" 健司… "
健司の優しい言葉に
涙ぐみ微笑む優樹菜
" 流石に優樹菜の荷物の仕分けは解らないから部屋に持って行っただけだけど…掃除して綺麗になった部屋、見に来る? "
" うん、行く!亜優奈も一緒にお母サンの部屋見に行こうね~ "
健司に優しくエスコートされ
優樹菜が
リビングから向かった先は
『……。』
亜由美の母親の
部屋だった場所
‐ ガチャ ‐
"え…"
優樹菜は赤ちゃんの
あたしを抱いたまま
部屋に入るなり黙り込む..


