ブログ女 ーAyu Official Blogー



映像は、健太が居る
ベッドの前で止まり



病室のドアを再び映し出す



「……。」



音を立てずゆっくり
閉まる病室のドア..



『け、健太が…』



映像はまた



ゆっくり動き出し



ベッドのカーテンを開け



眠っている
健太を映す



「う、嘘だろ…」



キーッ



キーッ



キー…



何かを引きずるような音が



どんどん
どんどん



窓際のベッドで眠る健太に近付く



『……。』



ズズ



ズズズズ



ズズズズズズズズッ



『い、いや…』



映像が


健太の寝顔を大きく
映し出したその瞬間



"ゔゔっ…!"



ミイラの様な



傷だらけの手が
健太の首を掴み



"な、な…ぐる、じ…"



首を掴んだまま



軽々と健太の体を持ち上げて



『「…健太!」』



健太の首を
掴んだ手は



健太の背中を強く窓に叩きつけた..