重い空気があたしと
由佳の間に流れる中
あたしは由佳と
何故
2人にさせられたのか
不信に思い問いかける
『あの…』
「私にまだ話していない事があるだろ?」
『え…』
" まだ話していない事 "
由佳の突然の質問に
返す言葉が見つからず
思わず黙り込むあたし
「身に覚えがあるだろう?」
『……。』
「アンタの犯した2点の罪は遅かれ早かれ表に出るだろう… それでもあの男とずっと一緒に居るつもりなのか?」
『どうして…』
由佳が
なにを言いたいのか
あたしにはよく解る
" 2点の罪 "
それはきっと
あたしが
明日香と香織を
殺した事だろう
「表に出たその時、あの男がアンタの事をどう思うかな… ま、私にゃ関係ないけどさ」
そんな事
糞ばばあに言われなくても
痛い程解ってる
うるさい
うるさい
うるさい
うるさい
『……。』
あたしは由佳に対し
言い返す事が出来ず
手渡されたノートを見つめ
無言で由佳の話しを聞いた。


