ブログ女 ーAyu Official Blogー



由佳に頭を下げて
何分経っただろう



沈黙が続く中



「頭を上げな」



大きな溜め息を吐きながら
先に口を開いたのは由佳で



「聞こえないのかい?早く頭を上げろって言ってるんだよ!」



『……。』



「はぁ…アンタの引きの悪いその性格には負けるよ」



『え、じゃあ…』



あたしは


由佳の言葉に目を輝かせ
下げた頭を慌てて上げる



「…アンタ等は、あの事件の事が聞きたいんだろう?その代わりどうして知りたいのか、私が納得出来る説明を聞かせてもらうよ」



『納得出来る説明…』



「そこまで知りたがるって事は、なにか理由があるハズだろう?それがないのなら教える価値もないね」



『……。』



説明って何から話せばいい?



あたしは軽く
深呼吸した後



『結城…』



「うん」



結城と


顔を見合わせて
お互い頷き合い



包み隠す事なく



素直に



結城の事



そして



あたしの身の回りで
起こった出来事全て



由佳に話した