ブログ女 ーAyu Official Blogー



結城の真っ直ぐな視線に対し
由佳は慌てて視線を反らす。



「桜井サン…何か知ってますね?」



「もし私が知っていたとしても…なんで他人のアンタ達に言わなきゃいけないんだい!?」



「そ、それは…」



そりゃあそうだよな



突然来た他人のあたし達に



姉と姉の娘の事を
教えろだなんて..



" はい解りましたって "



簡単に


教えてくれると
思わねえけどさ



でも



些細な事でもいい
なにか聞かねえと



完全に無駄足になる



『……。』



しかも



結城は結城で
怒鳴り口調の由佳に対して



黙り込んでるし…



「命が欲しいならこれ以上変な検索をせず大人しく帰…」



『由佳サン…だっけ?悪いけど何も聞かないでこのまま大人しく帰るなんて出来ない』



無言であたしを
睨みつける由佳



いつものあたしなら



こんなイラつく糞ばばあ



怒鳴ってるかぶん殴ってる



けど



『…お願いします。些細な事でもいい、何か知ってる事があるなら教えて下さい』



結城の事を思うと



あたしは由佳に対し
深く頭を下げていた