『アンタに頼んでいい?』
「… 俺に何を調べろと?」
『調べて欲しいのは過去に男が鎌で女の子の首を切断して殺害した事件について』
「鎌で殺害?」
『そう。女の子の名前は亜由美で2人の関係は親子…そんな事件、実在するか調べてよ』
もし
この事件は実在する
事件だったとしたら
父親が死んでから
今日までの出来事と何か関係してるハズ
「……。」
『調べてくれんの?くれねえの?』
「調べては見るけど…その事件がどうしたって言うの?」
『解らない。けど、何か関係してるかもしれない。だから調べて欲しい…だから結城つべこべ言わず調べて来い!』
洗い物を済ませた結城は
興奮気味に話すあたしに対して
やれやれと左手で頭をかきながら
リビングのソファーに座る..
「解った解った。調べてみるけど、その変わりその口調直せって」
『え?』
「…じゃ、帰る用意出来たら出ておいで。車で待ってるから」
『……。』


