ブログ女 ーAyu Official Blogー



『ご馳走様…』



お粥を完食したあたしは



洗い物をする
結城の所まで



使った食器を持って行く



「置いとけばいいのに…ありがとう。どうだった?」



『何が?』



「お粥」



『……。』



せっかく作ってくれたのに



ごま油は香りだけ



ネギも玉ねぎも..
味が全くなかった



なんて



言える訳がない



「 …?」



『お…美味しかった、美味しかった!』



「なら良かった」



にっこり微笑む結城



『ご馳走になった上、少し寝て熱も下がったし、じゃあ…あたしそろそろ帰…』



「なら送る。…けど、その前に萌チャンが知ってる事全部俺に話してくれないか?」



『あたしが知ってる事…』



食器を洗う手を止めた結城は..



真剣な表情で
あたしを見る



「西川サンが追いかけてた事件… 絶対俺が解決してみせる」



『結城…』



「今後一切、萌チャンの事は絶対巻き込まないって約束する…だから頼む、話しだけでも聞かせてくれないか?」