ボサボサ髪と軽く服を整え
寝室の
ドアを開けたあたしは
結城が待つリビングへ..
『いい匂い…』
美味そうな匂いに
食欲をそそられて
思わずお腹が鳴る
『……//』
うわ、恥ずかし..
結城の目の前で慌てて
お腹を押さえるあたし
「作り過ぎちゃったから沢山食べるといい。…あ、風邪薬も置いとくから食後にちゃんと飲む様にね」
『う、うん…』
" 沢山食べるといい "
そう言って
結城がテーブルの上に置いたのは
『…何これ?』
「お粥」
『……。』
「玉ねぎとネギを入れて…ごま油で味付けしてみたんだ。熱いから気をつけてね」
『玉ねぎとネギ…』
「体調悪い時は玉ねぎやネギを食えって、よく聞くから」
お粥にネギと玉ねぎ..
味は悪くないだろうけど
ちゃんと味ついてんのかよ
初めてみる組み合わせに
思わず苦笑するあたし..
そんなあたしを見て
結城は
にっこり笑うと
洗い物を始めた


