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「萌チャン!?」
結城に肩を揺さぶられ
慌てて飛び起きたあたしは
夢から覚めた?
『はぁ…はぁ…』
ここは結城の家..
あたしは
乱れた呼吸を整えて
自分の胸を押さえる
「萌チャン大丈夫?凄くうなされてたんだよ。目が覚めて本当良か…」
" 悪夢じゃない現実 "
結城の笑顔を見て
安心したあたしは
結城の胸板に顔をうずめる
「萌チャン…」
真剣に怖かった
『死…ぬか、と…思…』
「…大丈夫」
結城はカタカタ震るあたしの背中を
ポンポンと優しくリズムよく叩く。
『……。』
結城の手は優しくそして温かくて..
冷静になりある程度
落ち着いたあたしは
自分が今結城に抱きついている
『あ…』
あたしの顔は赤面
その状況に焦って
慌てて離れようと
結城の胸板を両手で強く押す
『わ、悪い…』
何も言わずに無言で
優しく微笑む結城は
あたしの頭を軽く撫で
「ご飯…出来てるからリビングにおいで」
そう言って
あたしを残し
1人寝室から出て行った..


