『……。』
あたし自身
他人に
心配してもらうのは
生まれて初めてで..
うざいけど嬉しい様な
不思議な気分
『今日はある意味、始めてづくしの日だな…』
こんなふわふわなベッドで
あたしなんかが寝てていいの?
昨日まで寝てた江波家の
あたしのベッドと大違い。
『こんな柔らかいベッドであたしが寝たってバレたら義母にぶん殴られそうだな…』
て、言っても
義母は警察だしバレる事ねえか。
いやいやあたし何怯えてんの?
豚小屋に入れられた
義母は居ないも同然
なのにわざわざ怯える
必要なんてねえだろ?
色々考えていると
自然に欠伸が出る
『眠…』
布団から香る
優しい結城の匂いは
あたしの心を安らげ
睡魔を呼ぶ..


