「ほらな…」
車で更に30分
初めて来る男の家に到着したあたしは
綺麗に片付いている
リビングのソファーに座り
体温計で熱を計っていた
ちなみに結城の家は
13階建てのマンション
高級マンション
とまでは行かねえけど
そこそこ綺麗な室内だ
ピーピーピー
「38.1℃…やっぱり熱あるじゃん」
呆れた顔であたしを
じっと見つめる結城
『…そ、それが何!?』
「隣の部屋が寝室だから」
『は?』
「ベッド使っていいからご飯出来るまで少し休むといいよ」
『結構だ…て、キャッ…』
結城に対してそっぽを向く
あたしの体は抱き上げられ
『ちょ、降ろ…』
寝室のベッドに
投げ落とされる
『おい結城、お前何す…』
あたしの暴言を聞いて
にっこり微笑む結城は
「ゆっくり休め」
『……。』
あたしの頭を軽く撫で
寝室から出て行った..


