ブログ女 ーAyu Official Blogー



『雨、やんでるし…』



あれ程降ってた
豪雨は嘘の様で小雨程度に



「乗って」



そう言って


エンジンをかけた結城は
助手席のドアを開けて



『ありがと…』



あたしは助手席に乗る



『ねぇ』



「何?」



『1つ聞いていい?』



「答えられることなら…」



『電話…西川サンが電話し始めたって聞いた時なんで聞き返したの?』



「…なかったんだ」



『……。』



「最終着信は俺の携帯からの電話。発信歴は…今日の昼過ぎ、美雪サンにかけた1件だけだった」



美雪サンは
西川サンが誰かと電話してたって…



『でも美雪サンはトイレの中で誰かと話してたって…』



「それが解らないんだ」



『女だよ』



「え?」



『結城、きっと西川サンはあの女と話してたんだよ』



「あ…そう言えば、萌チャンの家ってどっち方面だっけ?」



コイツ…
あたしの話わざとそらしやがった。



西川の事が
あったのに



まだあたしの話を
信じてないのかよ



本当学習能力ねえ奴だな