ブログ女 ーAyu Official Blogー



『最悪…』



警察署の


玄関から見える
外の景色は豪雨



そう言えば今日雨だって
警備員が言ってたっけ?



「萌チャン!!」



あたしは


玄関の前に止まった
結城の車に飛び乗り



『……。』



「……。」



沈黙の車内の中



あたしは


運転する結城の横顔を
ボーッと見つめていた..



「…どうしたの?」



赤信号で


車を停車させた結城は
あたしの視線に気付き



チラッとコチラを見る



『別に』



結城は


無愛想に答える
あたしに対して



ため息を吐く



『何?』



「そっちが素?」



『…素って?』



「何でもない」



『一体何が言いたい!?』



「いや…滅茶苦茶口悪い子だな~と、思って」



『あー』



コイツ突然
真顔で何言い出すんだよ



『口悪い…べ、別に、あたしがどんな口調で喋ってようがアンタに関係ないだろ!』



「そりゃあ、そうだけど…そんな口調で話してると可愛い顔が台無しだな~と思ってね」



そう


言いいながらあたしに
優しく微笑んだ結城は



「あ、青だ…」



青信号を確認し
車を発車させた